株式会社 シー・パワー
代表取締役 河邉幸夫(カワベ ユキオ)
1966年7月16日生まれ
【 著書紹介 】
小学生時代より力士を志し、「誰よりも強くなりたい!」の一念で中学2年生14歳の時に家を出て、大相撲の世界に飛び込みました。身体は決して大きくありませんでしたが、幕内力士まで上がることが
出来ました。そんな時に「首の剥離骨折と右手の骨移植」をする大怪我に見舞われたのです。
それまでは「誰よりも強くなる」ことだけを考え、行動も独りよがりで他人の迷惑などまったく考えず、
「自分ひとりで強くなった」と浅はかな考えをしていたのです。
大怪我をして初めて分かったことがありました。
それは、入院生活やリハビリを通して多くの人たちに「支えられて生きていた」ことです。
結局そのときの怪我が原因で力士生活にピリオドを打つことになるのですが、
第二の人生で何をするか考え、出した結論が「飲食業での起業」でした。
14歳から相撲界しか知らないこの私に出来ること。
幸いにも16年に及ぶ力士経験の中で、全国の美味しいものを食べる機会がありました。
飲食業を通してお世話になった方々に恩返しもしたい。そう言う思いから平成8年10月広尾の地に
「どすこい酒場玉海力広尾本店」を開業いたしました。
多少の料理経験はありましたが、相撲以外なにも知らない素人が、そんなに簡単に飲食店経営が
上手くいくはずがありません。
最初は修業先のお店を真似することから始めたのです。営業時間に始まり、仕入先から値付けまで
徹底的に真似ることで何とか商売として成り立ちました。
そして、悪戦苦闘しながらも仕事を続けて行くうちに、だんだんと自分の心の中に、
「数あるお店の中から選んで来店していただける」ならば、どうしたらお客様に喜んでもらえるか、
どうしたら満足していただけるか、また、一緒に働いてくれる仲間にもどうしたら喜んで働いて
もらえるか。縁あって一緒に働く仲間になったのです。「この会社に来て良かった!」と、そう感じてもらわなくてはと考え出すようになりました。
コンサルタントに学んだり、セミナーに参加したり、ビジネス書を読み漁ったりと試行錯誤を繰り返しながらも自社の見える化を進めて来ました。
今では広尾本店も20年を迎え、国内海外に6店舗を構えることが出来ました。